「自分のスペック」はどこで判断されるの?
エントリーシート上で判断される項目の中に、みなさんの「スペック」を確認できる部分があります。
まずは、どこから判断されるのか、また、何をチェックしているのかをご説明しましょう。
・スペックは主にエントリーシートの上半分を指す
・客観的な指標から分かることとは?
・スペックの重要性はどのくらい?
今回の話は、企業の採用担当者に限らず、みなさん自身も気にすることが多い項目になります。
自分の持っているスペックが、他人からどう見られるのかを知るチャンスになります。
スペックは主にエントリーシートの上半分を指す
企業側がチェックする「スペック」とは、エントリーシートの上半分に記載されている、「学歴」、「学業成績」、「部活動」、「海外経験」等の項目になります。
これは、エントリーシートの本題である、自己PRや志望動機とは違った項目になりますよね。
ですが、この部分はみなさんの特徴を掴むために欠かせません。
よく「学歴は選考にも影響する」という話を聞きますが、あながち間違いでもないのです。
自分の経験や学歴等のスペックからは、意外な事実が分かるのです。
客観的な指標から分かることとは?
企業側がスペックから判断できることは、主に4つあります。
・学歴関係…高校や大学のレベルから、どのくらいの地頭なのかを判断できる
・資格関連…持っている資格から、応募者の興味の方向性やスキルの程度を確認できる
・インターンの参加等…応募者がどのような企業で評価を受けているかを知ることができる
・所属団体や経験関連…応募者の実績や評価できる経験があるかどうかを知ることができる
資格やインターン、所属団体等の項目からは、応募者の興味関心やその方向性を確認できますので、企業に合った人材かどうかのチェックができますよね。
また、全ての質問をもう一度確認すると、詳細な内容がなくても、応募者の実力を分析することができます。
つまり、エントリーシートの可否は、スペックの段階から始まっていると言えるでしょう。
スペックの重要性はどのくらい?
ところで、スペック項目の重要度はどのくらいなのでしょうか?
これには、志望する企業や業界によって差があります。
例えば、商社関連ならば、部活動や海外経験といった部分が重要視されるでしょう。
このことが分かっていて、商社を志望している場合には、ニーズに合ったことを記載できるとイメージアップできますよね。
従って、スペック項目でアピールできる箇所がある人は、アピールしておくと良いのです。
ここでアピールが成功すると、全体評価がアップしますから、みなさんにとって損はないですよね。
この部分については、次の項目でもう少し詳しくご説明しましょう。
スペックのアピールができないのはダメなの?
ところで、人によってはスペックに記載できるようなネタを持っていないという場合もありますよね。
そのような人たちは、イメージダウンになってしまうのでしょうか?
最後に、スペックの実態について、少しお話しします。
・「スペックがない=ダメ」でない
・1つの捉え方が全てではない
アピールができないことをネックに感じる必要はありません。
「人によって違う」ということを、改めて理解しましょう。
「スペックがない=ダメ」でない
先程、スペックはイメージアップ要素になることをお話ししました。
ですが、ないことで必ずマイナスになることはありません。
あくまでも追加点扱いですから、自信を持てるようなネタがない場合でも減点項目にならないことを覚えておいて下さい。
1つの捉え方が全てではない
一方で、重要視される項目もありますよね。
しかし、全てのスペックが好条件である必要はありません。
例えば、商社に採用された人には、以下のようなスペックで応募した人がいました。
学歴は世間からすると普通のレベルだが、学生時代を通して体育会に所属し、海外留学の経験があると言う人です。
この内容は先程ご紹介した、商社で求められる要素に当てはまっていますから、エントリーシートの初めの段階で興味を持ってもらえますよね。
一方で、他の業界では、高学歴と言われる大学に所属し、サークルの代表をしていた人もいます。
この人の場合は、目立った海外経験はありませんが、他の大学と比べると学歴が優位になりますよね。
その上で、サークルの代表者だったことで、平均より上の経験をしていたことが評価されたと言えるでしょう。
このように、注目されるポイントが違いますから、全部の項目で好条件である必要がないことがはっきりと分かりますよね。
スペック部分は、エントリーシートの「ポイント稼ぎ」と捉えると、より理解しやすいでしょう。
自分のスペックに、優劣はありません。
最初にできるアピールの一つとして、お役立て下さい。
まとめ
エントリーシートには学歴等が影響すると言われます。
このことは、人によっては当てはまりますし、そうでない人もいるでしょう。
ですが、減点項目でなくとも、追加点を狙えるポイントに間違いはありません。
何より、スペック項目からみなさんおスキルが分析されていることになりますから、最初に行われる人材分析になるのです。
自分の今まで培ったスペックも重要視されていることを、覚えておいて下さい。